内閣府の経済財政白書と厚生労働省の労働経済白書とが、長期雇用制度について真っ向から異なった意見を表明している。同じ政府機関であるべきなのにおかしな話だ。前者が終身雇用制やメーンバンク中心の資金調達よりもリスクを取らねば経済成長なしと主張するのに対して、後者は、計画的な人材育成を行なう上で、リスクを取るよりも「働き甲斐」を高めることが、生産性を上げ…