春の所蔵品展は、洋画家として出発しつつ、日本的・東洋的な世界にまなざしを向け、題材として描いた画家たちの作品47点を展示する。鳥海青児(1902―1972)は、ゴヤやドラクロアから影響を受け、雄大な大地の表現、また形態の抽象化・単純化による表現を行う一方、油彩で日本の風土をいかに描くかを探究した。「はにわ」は茶色の階調の変化ではにわ像を表現、日本…