「一の報酬で十の働きをするひとは、百の報酬で百の働きをする人よりえらいのぞな」―。司馬遼太郎の長編歴史小説『坂の上の雲』で、主人公の1人・正岡子規が後輩から新聞社への就職で相談を受けた。子規の居る「日本」と「朝日新聞」どちらにしようかと迷っている時、この言葉を投げかけた。朝日は月給が高く、日本は新聞界で最も低かったらしい◆現在、多くのサラリーマン…