自動変速機(AT)がショックのほとんどないスムーズな変速という本来の持ち味を維持しながら、MT(手動変速機)を上回る燃費性能を確保する手法の実現にめどがついてきたのは、ほんの10年ほど前のことだ。先鞭(せんべん)をつけたのはDCT(ダブルクラッチ・トランスミッション)である。80年代に開発が本格化されながら、なかなか実用化に至らなかったが、21世…