日本でひとつの自動車が生み出され、それが「ダットサン」という世界ブランドへと成長していく歴史をつづった。単なる社史でも自動車工業史でもない。設立、発展に貢献した７人を取り上げ、人間の物語に仕立てた。登場する人物は、日産自動車の源流である快進社を生んだ橋本増治郎であり、「ＤＡＴ」の由来である田健次郎、青山禄郎、竹内明太郎、さらに鮎川義介、ウィリアム…