1910年代半ばから30年代にかけて流行した「アール・デコ」は、芸術や建築、宝飾品などさまざまな分野に波及した。植物などを思わせる曲線を多用した有機的なデザインであった「アール・ヌーボー」と比較すると、幾何学図形をモチーフにした記号的表現が特徴と言われている◆日本でも昭和初期の一時期、アール・デコ様式の建築が流行した。その中でもオリジナルの装飾が…