日産自動車は10月7日、インドで新型CセグメントSUV「テクトン」の一部デザインを公開した。2026年の発売を予定する。ルノーのチェンナイ工場が生産し、輸出も予定する。スペックや投入市場は後日公表する。日産は保有していた同工場運営会社の株式51%を8月までにルノーに売却しているが、生産委託を続ける方針だ。
日産はテクトンについて、「インド日産が市場のプレゼンス強化と製品ラインアップ拡充を進める上で中心的モデルになる」としている。デザインは大型SUV「パトロール」から着想を得たという。車名はギリシャ語で「職人」「建築家」を意味する。
日産とルノーは、同工場を運営するルノー日産オートモーティブインディア(RNAIPL)に共同出資していたが、日産は経営再建計画の一環として全株式を売却し、現在RNAIPLはルノーの完全子会社となった。ただ、日産は同工場生産車の輸出戦略を続ける方針で、昨年秋に輸出を始めた小型SUV「マグナイト」はメキシコなどでの販売が好調だ。