三菱ケミカルグループは、子会社の三菱ケミカルの社員を対象とした希望退職を募ると発表した。製造にかかわる社員を除く、満50歳以上かつ勤続3年以上の管理職や一般社員、再雇用社員が対象。募集人数は定めない。三菱ケミカルグループは2029年度を最終とする現中期経営計画に基づいて事業ポートフォリオの見直しや収益改善策などを進めており、今回の希望退職もその一環として行う。同社の希望退職の実施は20年以来となる。

 募集期間は11月17~28日の予定。退職日は26年2月末。応募者に対しては退職一時金などの支給や、希望者に対する就職支援を行う。これらの費用は現時点で約300億円を見込んでおり、26年3月期連結決算にて非経常損失として計上する。業績見通しについては、5月の公表時に影響を織り込んでいたため修正しない。

 三菱ケミカルグループの25年3月期の連結売上高は前期比0.5%増の4兆4074億円、営業利益は同24.9%減の1966億円、純利益は同62.4%減の450億円。