台湾電子部品大手の国巨( ヤゲオ )は8月21日、芝浦電子への同意なきTOB(株式公開買い付け)をめぐり、買い付け価格を従来の1株当たり6200円から6635円に引き上げるとともに、TOB期間を9月4日まで延長すると発表した。 ミネベアミツミが先週、6200円に引き上げたのを踏まえ、さらに対抗する。
ヤゲオは今回の措置を「企業価値最大化の最善の方法」としている。
芝浦電子へのTOBでは、「ホワイトナイト」として対抗するミネベアミツミが14日、買い付け価格をヤゲオと同額の6200円に引き上げると発表。ミネベアミツミの貝沼由久会長兼CEOは価格引き上げについて「シナジーを積極的、広範囲に精査した。財務規律との齟齬はない。価格はいいところまで来ている」と価格が上限に近いとの考えを示唆しつつ、「ヤゲオが200~300円上げてきても勝てるのではないか」と自信を示していた。