いすゞ自動車が8月7日に発表した2025年4~6月期決算は、売上高が前年同期比3.6%増の7798億円、営業利益は同27.7%減の572億円、当期純利益は同19.8%減の414億円だった。4~6月期での米国の追加関税による影響は軽微で、25年度後半に関税影響の計上を見込む。通期業績見通しは5月公表値を据え置いた。

商用車(CV)やピックアップトラックなど(LCV)の台数増や価格対応などが利益面でプラスとなったものの、為替が160億円、資材費の上昇で50億円などが減益要因となった。

CVの世界販売台数は、同13%増の7万9000台だった。北米は在庫調整により台数減となったが、日本や中近東、アフリカなどで増加した。LCVは同13%増の6万3000台で、前年に主力市場のタイで在庫調整をしていた反動増などにより増加した。

ただ、依然としてタイの市況は厳しく「想定外の政情不安や支援策の遅れの懸念もあり、下期からの回復時期は精査を進める」(山北文也最高財務責任者)とした。