日野自動車が30日に発表した2025年4~6月期の連結決算は、当期純損益は前年同期の2億円の赤字から135億円に黒字転換した。営業利益も約2.7倍の169億円と大きく伸ばした。価格改定やアフターサービスの収益拡大に加えて、品質対策費用や北米の認証関連費用などの一時的な費用が昨年より圧縮され増益となった。
一方、売上高は販売減により同11.4%減の3642億円となった。4~6月の販売実績は8.9%減の2万6432台だった。国内は小型トラックの商品切り替えの影響で同21.3%減と大きく落ち込んだ。海外販売も中近東や中南米を中心に減少した。
通期見通しは据え置いた。中野靖CFO(最高財務責任者)は「米国の関税問題など海外事業の状況を見極め明らかになった時点で開示する」と説明した。