経営再建中の日産自動車は11月6日、グローバル本社(横浜市西区)を970億円で売却すると発表した。売却益は739億円で、2026年3月期に特別利益として計上する。セール・アンド・リースバック方式を使い、日産は今後も本社での業務を続ける。
日産は同日付で、特別目的会社(SPC)MJI合同会社(東京都中央区)への売却を決議した。SPCの主要出資者は台湾の大手サプライヤーのミンスグループだという。リース期間は20年。日産側が支払う賃料は公表していない。
日産は、26年度の自動車事業の黒字化を目指し、計5000億円規模のコスト削減策を進めている。


