2025年のダカールラリー参戦車両
日野自動車は、2026年1月に開かれるダカールラリーへの参戦を続けると発表した。三菱ふそうトラック・バスとの経営統合を控える中でも参戦を続け、競技の経験を技術力や品質向上に役立てていく。
ダカールラリーは20年からサウジアラビアに舞台を移し、14日間で約8千キロメートルを走る。日野の参戦はこれで35回目。毎年、販売会社のメカニックもチームに加わっており、今回も西東北日野、南関東日野、広島日野に所属する3名がメカニックとして参加する。
日野は経営統合に向け、財務基盤の立て直しを急ぐ。2月までに本社工場の敷地の一部を売却したほか、エンジンや変速機などの種類も半減する方針だ。経営のスリム化を進める中でも、ラリー活動は車両品質やブランドイメージの向上、人材育成などに役立つと判断し、参戦を続ける。日野チームスガワラの菅原照仁代表は「26年はトラブルに対する改良にとどまらず、〝攻めのマシンづくり〟でさらなる高みを目指す」としている。