スズキは10月2日、大幅改良した「クロスビー」を発売したと発表した。外観デザインを大きく変更し、丸みを帯びたボディーデザインから、「丸みのある四角」をモチーフとして、SUVらしい「かっこよさ」を表現。デザインが似ている軽自動車「ハスラー」との差別化を図り、内装も上質感を高めた。新たなデザインで幅広いユーザーにアプローチする狙いだ。月販台数は2000台。価格は215万7100円(消費税込み)から。

クロスビーは、SUVとワゴンを掛け合わせた「クロスオーバーワゴン」として2017年12月に発売した。丸みのあるデザインや広い室内空間が特徴だった。

大幅改良では、従来デザインの特徴を継承しつつ、SUVとしてかっこよさを強調したモデルに仕上げたという。車体の形状は丸みのある四角を採用し、「かわいい」と「かっこいい」を両立。前後のバンパーはボディー同色とすることで車体を大きく見せる工夫をした。

内装では、新たにセンターコンソールを追加。上級グレードの「ハイブリッドMZ」は2段式センターコンソールとして収納力を高めた。メーターにはスズキの国内向けとして初となる7インチのカラーディスプレーを採用。表示は「基本画面」「タコメーター画面」「シンプル画面」の3種類から選ぶことができるほか、走行モードでも表示が変わる。

パワートレインは、従来の1.0リットル直列3気筒ターボのマイルドハイブリッドと6速ATの組み合わせから、「スイフト」や「ソリオ」にも採用した1.2リットル3気筒マイルドハイブリッドとCVT(無段変速機)に変更した。最高出力は約20馬力低下したが、燃費は22.8km/L(2WD、WLTCモード)と従来に比べて25%改善した。