豊田通商は19日、車載電池のリサイクル事業を手掛ける合弁会社を米ノースカロライナ州に設立することで韓国・LGエナジーソリューションと合意したと発表した。
新会社「グリーン・メタルズ・バッテリー・イノベーション」には豊通の現地法人が51%、LGエナジーの現地法人が49%を出資する。電池スクラップを破砕・選別し、レアメタル(希少金属)を多く含んだ粉末(ブラックマス)を抽出する前処理事業を担う。車載用電池換算で4万台以上に相当する、年間最大1万3500㌧の処理能力を持つ工場を同州に建設し、2026年中に稼動させる。投資金額は非公表。
まずはLGエナジーなどの電池製造工程で発生するスクラップを中心に高品質なブラックマスを回収して再資源化する。将来的には米国内で発生する使用済み電池のリサイクル事業にも取り組む。