ヤマハ発動機は18日、2027年末にレーシングカート事業から撤退すると発表した。カートエンジン製造は26年中に打ち切り、エンジンの販売とレース普及活動は27年末に終了する。半世紀にわたり続けてきたカート事業から撤退し、成長事業へと経営資源を集中させる。

 ヤマハ発は1973年に汎用エンジンを搭載したレーシングカートを発売した。その後、国際カートコースを持つ「スポーツランドSUGO」を開設し、カートの普及に取り組んできた。

 レーシングカートをめぐっては、トヨタ自動車がモータースポーツの門戸を広げようと車両の開発に乗り出している。