ヤマハ発動機は、「鈴鹿8時間耐久ロードレース第46回大会」に、6年ぶりにファクトリー体制で参戦する。会社創立、レース活動開始とも70周年を迎えるに合わせて、車両には同社のレーシングマシンの伝統的なカラーリングの一つであるホワイト×レッドを採用する。

 同社は1955年7月1日に創立し、9日後の10日には「第3回富士登山レース」に参戦。レースとともに歩んできた歴史を持つ。都内で開催した2025年のモータースポーツカンファレンスで、モーターサイクル車両開発本部MS統括部の竹田祐一統括部長は「70年間の挑戦の歴史をDNAとして未来を切り開いていきたい」と強調した。

 8耐では、チーム名を1990年代後半のファクトリーチームが採用した「ヤマハ・レーシング・チーム」とし、チームのロゴも当時のデザインモチーフを採用する。スタッフが着用するウエアやチームガレージも99年のデザインをベースとする。

 また、SNSを活用したモータースポーツの発信のほか、社内向けにも8耐をはじめレース観戦を呼びかけるなど、社内外でモータースポーツの取り組みを推進していく。