三井化学は26日、半導体製造装置の洗浄などに使われる三フッ化窒素(NF3)事業から撤退すると発表した。2026年3月末で生産を停止し、26年内に販売も終了する。

 完全子会社の下関三井化学(余川尚和社長、山口県下関市)で手掛けるNF3製造事業から撤退する。海外品との価格競争の激化や原料費、修繕費などの増加を受け、収益確保が困難と判断した。下関三井化学では1990年にNF3工場の操業を開始し、2001年には大型増強を完工していた。

 三井化学は、撤退によるグループ業績への影響は軽微としている。