テスラジャパン(東京都港区)は、電気自動車(EV)「モデル3」の在庫車に限り、6月30日まで最大55万円値引きすると発表した。最も車両価格が安い「後輪駆動(RWD)」は45万円引きとなり、国の購入補助金(87万円)を組み合わせると、399万円となる。欧米での不買運動などで世界販売が落ち込む中、400万円を切る価格競争力を武器に国内で販売拡大を目指す。期間限定での値引きを適用した価格は、RWDが486万円、「ロングレンジAWD」が55万円安の566万9千円、「パフォーマンス」が34万9千円安の691万円(消費税込み)。

 テスラは国内販売台数を公表していないが、日本自動車輸入組合(JAIA、ゲルティンガー剛理事長)の統計から推計すると、25年1~4月は、前年同期比で6割増の約2450台と好調だ。