17日のオンライン会見の様子
ミスミグループ本社は4月17日、機械部品のオンライン調達サービスを手掛ける米新興のフィクティブを買収すると発表した。現地子会社を通じて完全子会社化する。買収額は約3億5000万ドル(約501億円)。ミスミが手掛けるデジタルサービスの強化や顧客の拡大などにつなげる狙い。
買収は手元資金を使用する。株式譲渡契約は同日締結しており、6月中までの完了を目指す。ミスミは2026年3月期の連結業績への影響について、精査中としている。
フィクティブは13年設立。これまで両社の間に、資本や人的、取引の関係はなかった。ミスミも類似するオンライン調達サービス「メビー」を手掛けているが、フィクティブとは取り扱う機械部品のカテゴリーや、サービスを提供している地域が異なるため、相乗効果が得られると判断した。