三菱自動車は31日、カーライフをバーチャル体験できるアプリ「MILAND(ミランド)」の提供を始めると発表した。Z世代など自動車を持っていない若者をターゲットに、車を所有する仮想体験を提供し、拡販や三菱自ファンづくりにつなげる。
ロールプレーイングゲームなどを手掛けるJPユニバース(田畑端代表取締役、東京都千代田区)と共同開発した。アバター(分身)を通じ、車やガレージを所有することができる。車両は「トライトン」や「アウトランダー」「デリカD:5」「デリカミニ」、「ランサーエボリューション」の5車種。ステッカーを貼るなどのカスタマイズもできる。ユーザー同士でドライブやガレージでのコミュニケーションも可能だ。無料版と月額500円の有料版がある。
三菱自はまた、新たなデジタルサービスの企画や実装を行うオープンイノベーションサイト「リライト・ラボ」の開設も発表した。デジタル関連の知識を持つ企業や個人などを募り、新たなデジタルサービスの創出を目指す。
同日、渋谷スクランブルホール(東京都渋谷区)での発表会で、中村達夫副社長は「新規事業の価値創出には共創が不可欠で、デジタル領域は専門知識と熱いパッション持つ企業の力を借りること欠かせない」と語った。