昨年、北米で発売した「プロローグ」
ホンダの「NACS-CCS DC急速充電アダプター」

ホンダの米国法人は3月20日、電気自動車(EV)「プロローグ」とアキュラ「ZDX」のユーザーが6月から、全米2万台のテスラの急速充電器「スーパーチャージャー」を利用可能になると発表した。テスラの充電規格「NACS」に対応したDC(直流)急速充電アダプターを同月、米国の正規販売店で発売する。同社は2030年に北米で合計10万口以上の充電網を整備することを目指している。

ホンダは23年にNACSの採用を発表し、26年から投入する自社開発EV「ゼロシリーズ」はNACS規格としている。一方、ゼネラル・モーターズ(GM)と共同開発した既販車種では「CCS」規格を採用しており、アダプターの開発を進めていた。6月の発売後、同社のアプリケーションを使ってスーパーチャージャーの場所を検索できるようになるという。

ホンダは北米でBMWやGM、ヒョンデ、メルセデス・ベンツなど計7社による充電事業会社IONNA(アイオナ)への参画や、公共充電ステーション事業を展開するEVgo(ゴー)、エレクトリファイアメリカとの提携などで充電網の整備に取り組んでいる。