三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下の三菱UFJ銀行は3月14日、ジャックスへの出資比率を約2割から約4割へ引き上げると発表した。ジャックスが行う第三者割当増資を引き受ける。ジャックスは2008年に三菱UFJ銀行の出資を受け、同社の持分法適用会社になった。今回の追加出資で、株主総会の特別決議で拒否権を持つ3分の1を上回ることになる。同社は取締役2人をジャックスに派遣する計画。両社の協力関係を深めることで、自動車関連を含むファイナンス事業の強化などにつなげる狙いだ。
第三者割当増資でジャックスは、三菱UFJ銀行に対して1株3916円で約998万株の新株を発行。払い込み期間は4月1日~6月30日で、ジャックスは約390億円を調達する。この資金でM&A(合併・買収)を含む成長投資などに充てる。
ジャックスは、自動車ローンを含む今後の事業方針について「詳細はこれから検討する」としているが、5月に開催予定の決算説明会で「方向性を明らかにする見込み」としている。