日本自動車工業会(片山正則会長)が発表した2024年(1~12月)の国内生産は、前年比8.5%減の823万4645台となり、2年ぶりに減少した。認証不正による生産見合わせや、海外市場の低迷で輸出が減少したことが響いた。架装メーカーの供給力不足などを背景にトラック生産も大幅に減った。

 車種別では乗用車が同8.1%減の713万9188台、トラックが同11.8%減の99万4617台、バスが同4.3%減の10万840台。自工会はメーカー別の生産台数を開示していないが、認証不正で一時的に全車種の生産を停止したダイハツ工業などの台数減が響いたとみられる。認証不正による影響はおおむね解消したが、12月の生産も5カ月連続で減少した。

 一方、同日発表した1月の輸出台数は前年同月比1.8%増の30万563台となり、9カ月ぶりに増加した。主力の米国向けは同8.8%増の9万6790台だった。