昨年12月23日の経営統合協議開始の会見
ホンダと日産自動車は2月13日、経営統合に関する基本合意書(MOU)を解約し、協議を打ち切ると正式に発表した。三菱自動車の参画も見送りとなる。電動化やSDV(ソフトウエア・デファインド・ビークル)分野での協業については3社で引き続き検討を続けていく。
ホンダと日産は昨年12月から経営統合への協議を進めていたが、日産の経営再建策の策定遅れを危惧したホンダが2月までに子会社化を打診。これに日産は反発し、今月6日にMOU解約を申し出ていた。
両社は、今回のMOU解約の理由として「共同持株会社の設立や、株式交換でホンダを親会社、日産を子会社とする体制など、あらゆる選択肢について検討を重ねた結果、電動化時代に向けて変化の激しさが増す市場環境において、意思決定、経営施策実行のスピードを優先するためには、経営統合の実行を見送ることが適切であると判断した」としている。
一方、両社は車載ソフトや電池の共通化、商品の相互補完について、昨年8月に覚書を取り交わしており、今後も協議を続けていく方針だ。ただ、ホンダはゼネラル・モーターズ(GM)など、協業先探しを独自に進めている。
(2025/2/13更新)