いすゞ自動車が2月7日に発表した2024年4~12月期の連結業績は、売上高が前年同期比7.3%減の2兆3557億円、営業利益が同24.1%減の1924億円となり、4年ぶりに減収減益となった。値上げや円安による押し上げ効果があったものの、タイなど海外市場での販売低迷が響いた。

世界販売台数は同24%減の38万9000台だった。CV(商用車)は国内向けが同20%増となったものの、海外向けは北米や欧州で減少し、全体では同6%減の22万5000台となった。LCV(ピックアップトラックなど)は、厳しい市況が続くタイで在庫調整を実施したため、同40%減の16万4000台と大幅に台数を落とした。

営業利益は、値上げ効果で300億円、円安による為替変動で225億円の押し上げ効果があったものの、販売台数の減少や資材費のコスト増によるマイナスが響き、前年より611億円の減益となった。

通期見通しは、CVが中南米やアフリカで増加する一方で、LCVはタイでの減少を見込み、前回見通しより1000台減少ない54万3000台とした。業績予測は台数減の影響を円安によるプラスで相殺されるとみて、前回見通しを据え置いた。