日産自動車は21日、日産車体の湘南工場(神奈川県平塚市)で製造する商用バン「AD」の生産を11月に打ち切ることを明らかにした。法人から一定の支持を得てきたが、近年はトヨタの競合車「プロボックス」に押され、販売が低迷していた。
湘南工場の年間生産能力は15万台。現行のAD(Y12型)は2007年から同工場で生産してきた。在庫がなくなり次第、販売も打ち切る。「NV200バネット」の生産は継続する。
日産は世界で2割の生産能力と9千人を減らす経営再建計画の具体策を検討中だ。ただ、ADの生産終了に伴う湘南工場の人員削減については「決定した事実はない」(広報担当者)としている。