日産自動車は、新型「ムラーノ」の生産を米スマーナ工場で開始したと発表した。段階的に増産し、2025年3月までに生産ペースを月産6700台以上に増やす計画。日産は販売奨励金の積み増しや減産によって在庫の適正化を図る一方、新型車の投入で需要喚起を図る。
新型ムラーノは約10年ぶりに全面改良し、25年初頭に米国とカナダで発売するモデル。先進運転支援システムの全車標準装備や排気量2.0㍑のVC(可変圧縮比)ターボエンジンの搭載などで安全性能や走行性能を高める。
8月に発売した「キックス」や12月に発売する「アルマーダ」に続いて新型車を積極投入し、販売回復に結び付ける。23年のムラーノの米国販売台数は3万1137台だった。