ヤマハ発動機が6日に発表した2024年1~9月期決算は売上高が前年同期比7.7%増の1兆9768億円、営業利益が同0.8%増の2009億円、当期純利益が同4.8%減の1360億円だった。新興国での販売増やプレミアム商品の需要増が収益に寄与した。当期純利益は為替差損などの影響で減少した。通期業績はRV事業などでの市況悪化を踏まえ、営業利益と当期純利益を下方修正した。

 二輪車事業ではインドネシアやインド、ブラジルなど新興国での販売増やプレミアム商品の供給が改善し、増収増益となった。

 一方で、RV事業とSPV事業、ロボティクス事業で、それぞれ赤字となった。RV事業は価格競争で販売台数が減少した。

 通期業績予想では、営業利益を当初予想から250億円減の2350億円、当期純利益は同150億円減の1600億円とした。売上高は据え置いた。

 マリン事業やRV事業、ロボティクス事業などで市況悪化を踏まえ下方修正した。二輪車事業は売上高、利益とも通期の当初見通しを上回る計画だ。