ヤマハ発動機が14日に発表した2023年12月期決算は、売上高と営業利益が3年連続で過去最高を更新した。製品の値上げや為替の円安効果などが利益を押し上げた。過去最高を更新するのは売上高、営業利益とも3年連続となる。24年12月期の通期予想(国際会計基準)は、4年連続で売上高、営業利益の過去最高の更新を目指す。
23年12月期の二輪車の出荷台数は、前年比1.1%増の482万7千台だった。半導体不足による生産影響の緩和、景気低迷が続くベトナムなど除く新興国や欧米での需要が好調に推移していることから増収増益となった。
24年12月期見通しは、原材料費や海上運賃の高騰といったコスト増加要因を想定するが、売上高に当たる売上収益で2兆6千億円、営業利益は2600億円、当期利益は1750億円とした。二輪車事業はプレミアムモデルの供給改善が進み増収とするが、人件費の高騰影響で減益を見込む。
24年12月期から国際会計基準に移行することも同日発表した。