太平洋工業は、米オハイオ工場にプレス部品の新棟を建設し、同工場でのプレス部品の生産能力を約1割高める。北米市場の拡大を見込み、ボディーシェルなどの部品を生産する。今年中に着工し、2026年に稼働させる予定だ。投資額は非公表。
同社は米国に3カ所の生産拠点を持っており、オハイオ工場ではプレス・樹脂製品やバルブ関連製品を手掛けている。新棟は、同工場で5棟目の工場棟となる。
同社は、26年度を最終年度とする中期経営計画で「高付加価値プレス製品の拡大」などを掲げている。生産能力を拡大する一方、人材流動性の高い米国で生産品質を保つため、デジタルツールを導入したり、日米拠点で改善事例を共有したりするほか、日本で研修を行うなどの工夫をしていく。