太平洋工業は、2024年3月期の通期連結業績予想について、当期純利益を前回公表値から35億円積み増し、150億円に上方修正するとこのほど発表した。特別利益として有価証券売却益を、特別損失として固定資産の減損損失を計上する。売上高や営業利益予想は据え置く。

 政策保有株を減らす一環として3月末までに有価証券を売却し、約150億円の売却益を見込む。一方、フランスと韓国にある連結子会社の固定資産について、需要の低迷やコスト上昇を踏まえ、概算で62億円の減損損失を計上する。内訳は仏バルブ事業が48億円、韓国バルブ事業が14億円。