武蔵精密工業は、アミノ酸サプリメント「鋼の肝臓KReTA（クレタ）」が、同社の製品として初めてふるさと納税返礼品に採用されたと発表した。各ふるさと納税プラットフォームで、愛知県豊橋市の返礼品として寄付受付を開始している。

クレタは、2022年9月に発足した植物バイオ事業部が、ウエルビーイング領域の新規事業として初めて手掛けた製品だ。飲酒後の体のだるさや不眠、翌日の不調による生産性の低下を社会課題と捉え、奈良先端科学技術大学院大学および豊橋技術科学大学との共同研究により開発した。

アルコールとアセトアルデヒドの分解に働くアミノ酸をはじめ、しじみに多く含まれるオルニチンやウコン、肝臓エキスなど12の成分を配合する。同事業部では、本社のある東三河に生息する植物の機能性や生育方法を研究しており、クレタにも東三河産のシソが含まれている。

個包装で会食の同席者に渡しやすく、「上司がくれた」「お客様がくれた」「一緒に楽しんでくれた」の「くれた」が製品名の由来になっているという。

武蔵精密工業は、四輪車・二輪車向けパワートレイン関連部品を手掛け、二輪車では世界有数の〝メガサプライヤー〟を標榜する。一方で電動化など事業環境の変化を背景に、既存事業が縮小するリスクを抱えている。同社は、Eモビリティ、エネルギーソリューション、インダストリー、ウエルビーイングの4つを主要領域に掲げ、事業を通じた社会課題の解決を目指す。

植物バイオ事業では、大学などと共同研究を行うM Lab（エムラボ）を所有し、クレタのほか、植物療法をベースにしたスキンケアなどの商品ブランド「Waphyto（ワフィト）」を展開する。