JFEスチールは、スズキ「スイフト」のメンバーフロントバンパーの3部品に980~1180㍋ パスカル 級の超高張力鋼板成形技術が採用されたと発表した。プレス部周囲のフランジに発生するしわを低減させる「流入制御工法」と、寸法精度変動を抑制する「ストレスリバース工法」の技術で部品の安定生産と性能向上に貢献するとしている。

 鋼板の板厚が薄く強度が高いほど、金型の損傷や目標形状と異なる形状になる原因となるプレスしわが発生しやすくなる。流入制御工法を用いることでプレス部周囲のフランジに発生するしわを減らすことができる。

 ストレスリバース工法は、超高張力鋼板の材料強度の上昇に伴って増加するスプリングバック量の変化を抑制する成形工法で、材料強度が変動した場合でもプレス部品を安定して生産できる。