夏の暑さにもさまざまな呼び名がある。季節は1年で最も暑いとされる「大暑」に入り、なかでも、土用といわれる7月末から8月初頭にかけては「酷暑」となる。天候によっては「炎暑」なる表現もある。あらためて季節感が豊かな国の、文学的表現の豊かさを知る◆風鈴も/鳴りを忘れた/この暑さ(尾西妻女)。セールスの/靴もえそうな/油照り(亀山恭太)。いずれも風がなく…