「日本はICE(内燃機関)ファンが多いが、(EVへの)転換は必要だ」と話すジャン=フィリップ・インパラートCEO

 伊アルファロメオのジャン=フィリップ・インパラート最高経営責任者(CEO)は10日、日刊自動車新聞などの取材に応じ、電気自動車(EV)の発売計画を明らかにした。今年中にアルファロメオ初のEV「ミラノ」を発売し、25、26年には「ジュリア」「ステルヴィオ」のEVも売り出す。日本市場について、インパラートCEOは「日本に必要なモデルがあればいつでも持ってくることができる」と語ったが、具体的なモデル名は明らかにしなかった。

 アルファロメオは27年にEV専売ブランドを目指しており、25年以降、発売する新車をすべてEVとする方針だ。

 23年に初の電動車「トナーレ」を発売した。マイルドハイブリッド車(HV)とプラグインハイブリッド車(PHV)を設定しており、PHV比率は現時点で45%を占めるという。

 24年に発売するミラノもEVとマイルドHVを用意する。インパラートCEOは「おそらく(販売台数の)40%がEVになるだろう」と語った。ジュリアやステルヴィオのEVはステランティスの新世代電動プラットフォーム「ステララージ」を活用する。27年にはEセグメント(大型車)のEVを投入する考えで、欧州のほか米国や中国、日本で発売する考えだ。