安全性が確認された車種から順次出荷再開されそうだ(写真は最量販車種のタント)

国土交通省は、ダイハツ工業の認証不正問題を受けて実施する全ての現行生産車の基準適合性の検証について、基準適合性を確認した車種から順次結果を公表すると明らかにした。ダイハツ車ユーザーの不安を速やかに払しょくする狙い。ダイハツでは不正を公表した12月20日より全車種の出荷を停止。生産も26日までに国内全工場を停止する予定。国交省が車種ごとに順次結果を公表することで、安全性が確認された車種から出荷が再開できそうだ。

国交省は、ダイハツ本社(大阪府池田市)に対する立ち入り検査を21日から実施し、事実関係の確認を進めている。また、自動車技術総合機構とともに、全ての現行生産車の基準適合性についても検証を行う。リコール(回収・無償修理)が必要と判断した車種は、速やかにリコールを届け出るよう同社に指導した。

斉藤鉄夫国土交通相は22日、ダイハツの認証不正問題について「国民の安全・安心の確保を大前提として道路運送車両法に基づき、厳正に対処してまいりたい」と語った。ダイハツ車のユーザーなどから「車両の使用継続に安全上の問題はないのか」との疑問が国交省にも寄せられているとし「ダイハツには自動車の使用について不安を感じるユーザーに丁寧な説明と対応を行うよう指導を行った」と述べた。