ダイハツ工業の認証試験不正を受けて、国交省は12月21日からダイハツ本社に立ち入り検査を行う。現行の生産車種については、基準に適合していることが確認できれば生産を再開する見通しだが、内容によっては型式取り消しも視野に入れる。

ダイハツは20日午後、国内外64車種と3エンジン(生産終了モデル含む)の認証試験で不正があったと発表。不正は現行生産車と開発中の全車種にも拡大しており、これに伴い全28車種の生産を停止する。

国交省の発表によると、不正があった試験項目は16項目、計82件。側面衝突試験の認証手続きでの不正に加え、制動装置や排気ガス関連などにも不正が広がっていた。

ダイハツは20日15時から第三者委員会による記者会見を開き、その後、ダイハツの奥平総一郎社長と星加宏昌副社長、トヨタ自動車の中嶋裕樹副社長が一連の不正に関する説明などを実施する予定。