10月の国内電動車販売台数は、前年同月比24・2%増の17万717台となり、14カ月連続で増加した。乗用車に占める電動車比率は2カ月連続で5割を上回った。けん引役のハイブリッド車(HV)が前年同月より2割増えたことが大きい。電気自動車(EV)も前年同月より5割、プラグインハイブリッド車(PHV)も2・1倍にそれぞれ伸びた。車両供給制約の解消に加え、ガソリン価格の高騰が続いていることから燃費の良いHVやPHVなどの需要が高まったとみられる。
パワートレイン別の構成比でトップのHVは15万9863台(同22・0%増)と14カ月連続で増えた。日本メーカーでは、トヨタ自動車とホンダ、スバルがそれぞれ登録車でHV販売を伸ばした。PHVも9カ月連続で増加した。トヨタと三菱自動車の2社が前年同月を上回ったほか、マツダは純増だった。
一方、車種数が限られる燃料電池車(FCV)は、2カ月連続でマイナスだった。
EVは、2カ月連続で前年同月を上回った。登録車、軽自動車ともにプラスだ。ただ構成比は1・99%と、3カ月ぶりに2%を切った。軽EVのうち、日産自動車「サクラ」は4カ月ぶりにプラスに転じた。サクラは、国内のEVの販売台数で首位を保っている。三菱「eKクロスEV」は4カ月連続で前年同月を下回った。2台は昨年投入され、新型車効果が一巡したこともあるようだ。
日本自動車販売協会連合会(金子直幹会長)と全国軽自動車協会連合会(赤間俊一会長)の発表をもとにまとめた。