ブリヂストンは、乗用車用およびトラック・バス用タイヤを生産するタイのランシット工場について、27日までにタイヤの生産を終了したと発表した。2024年からの次期中期事業計画でプレミアムタイヤの強化に取り組む方針で「競争優位確保につながる最適な供給体制を検討した結果」としている。
同工場のトラック・バス用タイヤの生産を27日付で同国のチョンブリ工場へ移管した。すでに乗用車用タイヤの生産は22年6月末にノンケー工場へ集約済みだ。従業員1070人の一部は解雇となる見込みで、同社は「影響が最小限になるよう十分考慮したうえで、適切に手続きを進めている」としている。
ランシット工場は1967年の設立で、タイに6カ所あるタイヤ工場としては最も古い。乗用車用は21年に日産約2280本、トラック・バス用は22年に同約2100本を生産した。