メルセデス「EQS SUV」
BMW「i4」

 メルセデス・ベンツとBMWグループは、2023年7~9月期の全世界新車販売台数を発表した。メルセデスは「Eクラス」が全面改良の狭間に入ったことと、「GLC」の供給不足の影響でマイナス。BMWは「4シリーズ」や「X1」の好調で増加した。電気自動車(EV)は、両社とも車種群の拡充と生産体制の強化で6~8割増加した。

 メルセデスのEV販売は、は前年同期比66.0%増の6万1600台。このうち「EQS SUV」が2.6倍の3700台。「EQA」と「EQB」はそれぞれ2倍ほど伸びた。

 BMWブランドのEVは、同2倍の8万3211台。特に「i4」「iX1」が売れ筋だった。ミニブランドは同0.4%減の1万720台で前年並みだった。

 地域別にみると、中国ではメルセデスが上級モデルの伸び悩みで2桁の減少。BMWも前年を割り込んだ。メルセデスは、AMG派生モデルの投入準備やGLCの供給不足によって米国も2桁減少した。