ビッグモーター(和泉伸二社長、東京都港区)が、所有していた「ガリバー」を運営するイドムの株式の一部を売却したことが分かった。同社の発行済み株式数の5・33%のうち、約126万株(約1・2%)を売却。保有比率は4・15%に低下した。ビッグモーターは自動車保険金の不正請求問題で経営が悪化しており、運転資金の確保が狙いとみられる。
同社が27日に、関東財務局に提出した変更報告書によると、14~20日にかけて、株式市場で売却した。株価を基にした単純計算では、約9億円を得たとみられる。ビッグモーターの広報は「純投資の株式を(最近の)事情を総合的に判断して売却した」としている。
同社がイドム株の売却を検討しているとの一部報道(16日付)を受け、イドムは21日に「当社とビッグモーターの間に資本提携、業務提携の事実はなく、一般の株主が当社株式の処分をするのと同様に、意見の表明をする立場にない」とのコメントを発表していた。同社によると、イドム株は18年9月から11月にかけて市場で買い付けられたものとしている。