ビッグモーター(和泉伸二社長、東京都港区)の自動車保険金の不正請求問題で、金融庁が三井住友海上火災保険に対し、保険業法に基づく追加の報告徴求命令をだしたことが9月22日にわかった。

同社は、ビッグモーターの板金部門に2017年度から22年度まで3人の出向者を出しており、その役割などを調べる。また、弁護士も入った第三者委員会でも調査中で、その経過なども聞く。三井住友海上火災は、ビッグモーターへの出向者の業務について「工場の巡回指導などが仕事だった」とし、不正には関与していない、としていた。

金融庁は、保険代理店としてのビッグモーターと、同社と代理店契約があった損害保険ジャパンなど損保7社に対して報告徴求命令を出し、8月末までに報告を受けた。それらを精査した上で、損保ジャパンとビッグモーターに9月19日から立ち入り検査を始めている。