トヨタ自動車の創業者である豊田喜一郎氏と日産自動車の創業者、鮎川義介氏の違いは、喜一郎氏が父親の豊田佐吉氏と同じ「一人一業」だったことだ。一人が一つの事業を完成させるということ。喜一郎氏は現場に入り、汗と油にまみれた技術者だった。そのDNAがトヨタの中に貫かれて生きている。鮎川氏はアメリカ型起業家なので、一つの事業をモノにしたら、次第に関心を失っ…