スワンナプームものづくりセンターの開所式

 日野自動車は26日、商品企画から生産まで一貫して手がける「スワンナプームものづくりセンター」をタイに新設したと発表した。同国内に点在していた商品企画や研究開発、車両生産の各機能を集約した。各機能の連携を強化することで市場ニーズにあった車両を短期間で開発できるようにする。

 サムットプラカーン県の工業団地に新設した。19年度から35億6千万バーツ(約145億円)を投じて建設を進めていた。敷地面積は40万平方メートル。当初は21年度に開所予定だったが、コロナ禍で工事が遅れていた。開発や生産機能に加え、将来的には東南アジアの従業員向けのトレーニングセンターも設置する予定だ。

 ノックダウン(KD)工場では中・小型トラックを生産する。日野はタイの3工場で車両の組み立てとトヨタ向けの部品生産を手がけてきた。ものづくりセンターに車両組み立て工場を新設したことに伴い、従来の工場はトヨタ向け部品生産に特化する。