1990年代、液晶では日本勢が圧倒的なシェアを持っていたが、2010年代に入ると韓国のサムスン電子や台湾企業の販売攻勢によって日系家電各社のディスプレー事業の業績が急激に悪化した。大型液晶に巨額投資を続けてきたシャープは2千億円超の巨額赤字を計上するなど経営不振に陥り、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下となった。ディスプレー事業の再建を図るため…