ダイハツ工業は7月7日、仕入れ先の火災影響を受けて生産を停止していた4工場の稼働を10日以降、順次再開すると発表した。火災のあった浅野歯車工作所(藤田一社長、大阪府大阪狭山市)が、3日から一部の焼入炉を除き調質工場の稼働を再開したため。滋賀第2工場(滋賀県竜王町)は10日から、ダイハツ九州の大分第2工場は11日から、ダイハツ九州大分第1工場と本社工場のコペンファクトリーは12日から、順次通常稼働に戻す。
ダイハツは、リヤアクスルなどのユニット部品を調達する浅野歯車工作所の調質工場で6月18日に火災が発生したことを受けて、22日から稼働を停止していた。今回の火災による稼働停止は、滋賀第2工場とダイハツ九州大分第1工場では計12日間、ダイハツ九州大分第2工場は計11日、コペンファクトリーは計7日間となる。
浅野歯車工作所は今回の火災について「人的ミスが重なり、調質工場内の油槽室内に酸素が入った状態でベントに再点火したため爆発し、火のついた油が飛散して延焼した」としている。
各工場での生産車種は、滋賀第2工場が、軽自動車「タント」や小型SUV「ロッキー」、トヨタ自動車向けOEM(相手先ブランドによる生産)の「ライズ」など。大分第1工場が「ハイゼットトラック」や「ハイゼットカーゴ」、第2工場では「タフト」や「ミライース」などを生産している。