いすゞ自動車は12日、2024年3月期の純利益が1550億円(前期比2.2%増)と過去最高になる見通しだと発表した。商品構成の改善や車両価格の見直し、原価低減活動の効果を見込む。世界販売は77万1千台(同0.2%減)を計画する。

 23年3月期の連結売上高は3兆1955億円(同27.1%増)、営業利益は2535億円(同35.4%増)と増収増益だった。資材費や物流費の高騰があったが、円安による為替差益や販売台数の増加が打ち消した。売上高、営業利益、純利益はいずれも過去最高を更新した。

 山口真宏取締役常務執行役員は今期について「資材費などのコスト上昇はあるが、ボリュームミックスの改善や価格対応などにより、過去最高の営業利益2600億円を目指す」と語った。