環境省は、2021年度の「自動車交通騒音の状況」を公表した。都道府県や市・特別区が地域の主要道路とそれらの道路に面した住居の自動車騒音を測定した。昼夜間とも騒音規制法に基づく環境基準を達成した住居の割合は、全体の94.6%(20年度は94.4%)だった。

 全国845地方自治体の延長6万8558キロメートルの道路で、昼間(午前6~午後10時)と夜間(午後10~午前6時)における自動車騒音を常時監視した。これらの道路に面する約936万5500戸の住居など対象に、騒音に関する環境基準の達成状況を評価した。

 すべての道路を対象に、昼夜間とも環境基準を超過していたのは2.7%(約25万800戸)だった。幹線道路の周辺に立地する住居(約400万7千戸)だけでみると、昼夜間とも環境基準を超過していたのは4.2%(約16万9900戸)となった。

 環境省は、調査結果を踏まえて環境基準の達成・維持に向けて、自動車単体対策をはじめ交通流対策、道路構造対策などを関係省庁などと連携して推進する。

 個別地域の自動車騒音の状況は、国立環境研究所が運営するインターネットサイト「全国自動車交通騒音マップ」で閲覧できる。