フランスのファッションブランド、アニエスベーの日本法人であるアニエスベージャパン(ローラン・パトゥイエ社長、東京都品川区)は、使用済みエアバッグなどの素材を再活用したバッグ類を発売した。ショルダーバッグ(サコッシュ)とトートバッグ、バックパックの3点で、同社の直営70店舗や公式オンラインブティックで取り扱っている。

 同社は2020年、使用済みエアバッグを材料としたトートバッグを販売した。それが好評だったことや、廃棄物に付加価値を与えて再活用するアップサイクルの浸透を狙いに、ラインアップを増やした。使用済みエアバッグは日本自動車リサイクル機構(JAERA、酒井康雄代表理事)の中部・北陸ブロック、NGP日本自動車リサイクル事業協同組合(小林信夫理事長)の東海支部、CRS埼玉(加藤一臣代表、埼玉県川越市)から調達している。

 カラーはいずれもブラックとカーキの2色を設定する。車によって使われるエアバッグが違うため、同じ製品でも色のムラや縫製などが異なっており、「オンリーワンを見つけるのも楽しい発見になる」(アニエスベージャパン)としている。

 価格はトートバッグが1万4300円、サコッシュが9350円、バックパックが2万9700円(消費税込み)。